【2026年4月改正】自転車のスマホ運転は即青切符！罰金12,000円に強化｜安全対策アイテムも紹介
2026年4月の道路交通法改正により、自転車の交通違反に「青切符（交通反則通告制度）」が導入され、取り締まりが大幅に強化されます。青切符は16歳以上の自転車運転者が交通違反をした際に交付されるもので、多くの違反行為が反則金の対象となります。
なかでも特に注目されているのが「携帯電話使用等（保持）」──いわゆる スマホ手持ち（ながらスマホ）運転 への罰則強化です。すでに「自転車のながらスマホ」については2024年11月より罰則が適用されていますが、今回の青切符導入により 即反則金 となります。
青切符とは
青切符は、比較的軽微で「現認・明白・定型的」（警察庁）の交通違反に適用される 交通反則通告制度 です。反則金を納付すれば刑事罰（前科）は免れますが、納付しなければ刑事手続きに移行します。
これまで車やバイクが対象でしたが、2026年4月の法改正により自転車も青切符の対象となり、取り締まりが強化されます。【 刑事罰の例 】
- 手持ちスマホ（反則金12,000円）未納の場合 → 6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
- 信号無視（反則金6,000円）未納の場合 → 3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
自転車のスマホ手持ち運転は「12,000円の罰金」へ
2026年4月以降、自転車運転中にスマホを手に持った瞬間に違反が成立し、青切符が交付され、反則金12,000円の支払いが生じます。信号確認・地図確認・通知チェックなど理由を問わず、「手で持っている」＝アウトと判断されます。
※自転車が完全に停止している場合は対象外。
【 該当する行為の例 】
- 通話しながらの片手運転
- 手にスマホを持ち地図アプリを見ながらの走行
- メッセージを確認しながらの片手運転
- 画面操作（タップ・スクロールなど）をしながら走行
- SNSや動画を見ながらの運転
主な違反行為と反則金
これら一例の他にも様々な違反行為が定められています。詳しくは警察庁交通局のルールブックを確認しましょう。
スマホ手持ち運転の反則金はトップクラス
スマホ手持ち運転の反則金12,000円は、自転車違反の中でも最も高額です。これは、手にスマホを持ちながらの走行が特に危険と判断されているためです。
【 危険とされる理由 】
- 視線がスマホに向き、前方不注意になりやすい
- 片手運転でバランスを崩し、転倒や接触事故のリスクが高まる
- とっさのブレーキ操作が遅れる
- イヤホン操作など、他の危険行為と複合しやすい
これらのリスクが同時に発生することで、事故につながりやすくなります。実際、携帯端末が原因の自転車による死亡・重傷事故は年々増加しており、重大事故防止の観点から反則金が高額に設定されています。
実際に事故を起こした場合
万が一、携帯電話・スマートフォンの使用で事故や歩行者妨害など 交通の危険が生じた場合、刑事罰として1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科されます。
スマホ手持ち運転を防ぐには「スマートフォンホルダー」を活用
自転車にスマートフォンを装着できる「スマートフォンホルダー」の使用が便利です。停車中にスマホを手に持たず、ナビやルート確認を一瞬で視認できます。
ただし、走行中にスマホを注視することは絶対に避けましょう。スマホを注視・操作する場合は、必ず走行を停止してください。
おすすめ「ハイブリッドフォンホルダー」の特長
・樹脂ホルダーとシリコンバンドのダブル固定で、振動に強くスマホをしっかりホールド
・縦・横どちら向きでも取付可能
・ボタンプッシュでアームが開き、スムーズにスマホ装着できる
・スマホサイズに合わせて2種類から選べる
ハイブリッドフォンホルダー
通常サイズのスマートフォンが装着可能（対応スマホサイズ：幅約50～85㎜）
ハイブリッドフォンホルダー 幅広ホールド
やや大きめのスマートフォンが装着可能（対応スマホサイズ：幅約55～94㎜）
スマホ以外にも注意すべき自転車違反（無灯火・ながら運転など）
今回の道路交通法改正では、ほかにも取り締まりが強化される項目があります。無灯火や整備不良も反則金対象になるため、スマホだけでなくライト点灯などの基本ルールも忘れずに。
【 特に注意が必要な違反 】
- 無灯火：5,000円
- 軽車両整備不良：5,000円
- 傘さし運転・イヤホン等のながら運転：5,000円
なお、自転車ライトについては、道路交通法および各都道府県の道路交通規則で、前照灯は「白色または淡黄色で、夜間に前方数メートル〜10メートル先の障害物を確認できる明るさを有すること」と定められています（距離の基準は自治体によって異なります）。
前方数メートルすら照らせないほど暗いライトは、基準を満たさず違反となる可能性があります。特に街灯が少ない道や、夜間は真っ暗になる郊外を走る場合は、十分な明るさのあるライトを選びましょう。
おすすめ自転車ライト
LYNX LX120P
シンプルで使いやすいライトです。単３形乾電池式。ライトモードは、ハイビーム、ロービーム、点滅の3段階切替が可能。
LYNX LX211‐W2
5㎝未満の超コンパクトサイズ。バッテリー充電式。ライトモードは、ライトは4段階のモードを搭載。バッテリーが少なくなると自動で明るさをセーブするパワーセーブ機能付。
法改正に向けて今できる準備
青切符制度が適用される前に、日常生活でできる準備をしておくことが大切です。以下のポイントを押さえて、安全かつ安心な自転車ライフを心がけましょう。
■交通ルールを守る習慣づくり
スマホ、傘さし、イヤホン使用等のながら運転、信号無視、放置駐車などの違反に気をつけて、改めて交通ルールを守る習慣づくりをしましょう。
■ 自転車装備（ライト・反射材・ブレーキ）の日常的な点検
定期的にライトやブレーキ、タイヤ等の点検を行い、必要があれば自転車店でメンテナンスをしてもらいましょう。ライトは、ライト表面の汚れや電池の消耗で暗くなっていないかなどもチェックしましょう。
■ 家族や子どもへの周知
特に子どもや家族に対して、法改正の内容や危険性を事前に伝えることが大切です。家庭内でルールを決めておくことで、思わぬ違反や事故を防ぐことができます。
■道路交通規則を確認する重要性
警察庁交通局が公開しているルールブックや、道路交通法および各都道府県の道路交通法・交通最新情報も確認しましょう。
- 違反行為の最新情報や具体例を知る
- 自転車の安全走行に必要な知識を再確認
- 家族や友人にも正確な情報を共有
法改正の内容や違反ルールを正しく理解することで、安心して安全に自転車を利用できます。
このように、小さな習慣づくりや装備の確認、周知や最新情報のチェックを組み合わせることで、2026年4月以降の法改正にもスムーズに対応できます。
基本ルールを守ることは交通事故の防止にもつながります。安全で快適な自転車ライフのために、今から少しずつ準備を進めていきましょう。
